第66回 三浦賞
『弟とアンドロイドと僕』儀間眞悟
12月4日(日)東映デジタルセンターで開かれた三浦賞審査会には、12名の協会員が参加をしました。審査会の運営は、東映デジタルセンターの皆さんの助力で滞りなく進みました。
候補作品は上映順に『Ribbon』(監督 のん)撮影の彦坂みさきさん、『メタモルフォーゼの縁側』(監督 狩山俊輔)撮影の谷康生さん、『弟とアンドロイドと僕』(監督 阪本順治)撮影の儀間眞悟さんでした。
受賞者の儀間さんは安定した撮影技術と作品への貢献度が高く評価されましたが、彦坂さんと谷さんも同様であることは、1回目の投票で票数が満遍なく分かれたことでわかります。
『弟とアンドロイドと僕』が抜きん出ていると評価されたのが、映画のファーストショットです。これから何が始まるのか、とてもワクワクしたと、審査員から評価をされたことが受賞の決め手となりました。
第66回 三浦賞 授賞式 / 2023年1月4日 (水) 京王プラザホテル
『弟とアンドロイドと僕』
94分 / CinemaScope / 2022年1月7日 劇場公開
配給 / キノシネマ 製作:木下グループ / 制作:キノフィルムズ
出演 / 豊川悦司・安藤政信・風祭ゆき・本田博太郎ほか
監督 / 阪本順治 照明 / 宗賢次郎 編集 / 普嶋信一
儀間眞悟
北九州市立大学法学部卒業後、専門学校映像テクノアカデミア撮影照明コースに入学。在学中に東北新社撮影部にアルバイトで入り、現場での経験を積み始める。師事した撮影者は笠松則通氏
撮影歴
『ERNESTO』(阪本順治 16)デビュー
『半世界』(阪本順治 17)
『一度も撃ってません』(阪本順治 18)
『弟とアンドロイドと僕』(阪本順治 22)
日本映画撮影監督協会 三浦賞委員会 2022年12月吉日
○ 三浦賞委員会委員長 御木茂則
○ 審査員 日本映画撮影監督協会(JSC)正会員
○ 「三浦賞」とは1956年(昭和31年)に制定され、名撮影監督であった故三浦光雄氏(1902-1956)の優れた功績を記念すると共に、同氏が新人育成に注がれた情熱を継承して、毎年優れた撮影技術を示した劇場用映画の新人撮影監督を顕彰するために設けられた賞。